プロジェクトストーリー

銀座のいちごケーキ

リニューアルプロジェクト

プロジェクトストーリー002 銀座のいちごケーキ

Story #002

25年の歴史をくつがえす。
「いちご」は「ばな奈」のライバルに
なれるか。

銀座のいちごケーキ 
リニューアルプロジェクト

発売から25年。東京ばな奈は私たちの会社を代表するお菓子であり、東京みやげを代表するお菓子であり続けてきました。しかしもっと、東京ばな奈に負けないくらいたくさんの人に好まれ、次の東京を代表するお菓子をつくりたい。『銀座のいちごケーキ』をリニューアルし、東京ばな奈のライバル商品として育てていくプロジェクトには、そんな想いが込められているのです。

Project Member#01

企画開発

企画開発

企画開発本部 企画開発
 チーフディレクター N.W

いちご本来のおいしさを
お菓子で体験できる商品をつくれ。

read more

10年以上、東京ばな奈ワールドの中で人気商品のひとつとされてきた銀座のいちごケーキ。売れ筋商品のうちのひとつではなく、東京ばな奈とライバルになれるような主役にしていきたいという想いが今回のリニューアルプロジェクトにはありました。

老若男女にずっと愛されるお菓子にしていくため、私が今回こだわったのは、いちごのスタンダードなおいしさです。何度食べても飽きのこない、でも食べる度に「やっぱりおいしね」と感動できるようなおいしさをつくりたいと考えていました。大きなヒントとなったのが、小さいころ、いちごをちょっとつぶしてミルクをかけて食べた、あの味。誰しもが経験したことのある感動をつくりたいと考えていました。しかし、そのおいしさを、ひとつのお菓子で表現することは、並大抵のことではありませんでした。ミルククリームにいちごの味を加えるだけでは、いわゆるいちごミルクの味わいにしかならない。いちごミルクもおいしいけれど、やっぱり元々別々のいちごとミルクが口の中で合わさったときの、あのおいしさを実現したい。かといって、いちごとミルクの二層クリームにしても、中途半端な混ざり具合となってしまう。材料や熱の加え方、クリームのやわらかさを幾通りも調整して試作を繰り返しました。そして見出した方法は、二つ。まず、クリームの質感を変えること。二つのクリームが混ざり合わないよう、いちごクリームとミルククリームは異なる質感にして、一番おいしいバランスを追求しました。もう一つは、いちごクリームをミルククリームで包み込む形状にすること。口に入れた瞬間ふたつの味が一体となったおいしさを楽しめるようにしました。一口食べると、なつかしいけどこれまでなかったような、いちご本来のおいしさを体験できるものに仕上げていきました。

企画開発企画開発
close
Project Member#02

エンジニアリング

エンジニアリング

浦和工場 エンジニアリング部 部長 K.Y

どれだけ環境が変化しようとも、
おいしさは変化させてはならない

read more

静岡県裾野市にある、銀座いちごケーキの製造委託工場。晴れた日には、工場の前から富士山が大きく見えています。景色が美しく、空気も水もきれい。そんな素晴らしく思える環境でのお菓子づくりでしたが、今回私たちは、この環境にとても頭を悩ませることになったのです。

富士山のすぐそばにあるこの工場は、標高が非常に高い。季節によって寒暖差は大きく、1日の中でも気温や湿度の変化が激しい場所です。一方でお菓子の製造工程というのは、とても繊細。機械の設定は全く同じでも、ちょっとした室温・湿度が変われば、生地がひび割れてしまったり、クリームの食感が変わったり。何度製造テストを行っても、その度外的環境が異なるため、なかなか最適な製造方法を決定することができずにいたのです。機械部品を付け替えての調整や、湿度を安定させるため工場内にたくさんの加湿器を導入するなど、トライ&エラーを繰り返しました。どんな条件下でも生地はフワフワ、中身はいちごのフレッシュさを。企画開発担当者の頭のなかにある理想のお菓子を叶えるため、生地の厚さやクリームの充填方法、全ての工程に時間をかけて調整していきました。最初のころは生産数に対して出荷できる製品数の歩留まりは60%ほどでしたが、今では90%ほどに改善。発売以後非常に人気となり、飛ぶように売れているとのことなので、諦めることなくチャレンジし続けた結果を実感しています。今後はさらに安定的に、そしてより多く、銀座のいちごケーキを世の中に届けていきたい。まだまだ製造過程の改善には余念がありません。

エンジニアリングエンジニアリング
close
Project Member#03

品質保証

品質保証

浦和工場 品質保証部 マネージャー T.O

誰が見ても判断できる
「おいしい」のルールづくり。

read more

銀座のいちごケーキの製造が行われることになったのは、グレープストーンの自社工場ではなく、製造を委託している工場でした。工場が違えば当然製造に関する基準もルールも環境も、私たちが行っているものとは違う。その中でいかにグレープストーンの品質を保っていくかが、今回の課題であったように思います。おいしさの基準設定に関しては、銀座のいちごケーキを誰よりもよく知っている企画開発の担当者と、二人三脚です。1番おいしい生地の焼き色はどんな色か、クリームの食感はどれくらいか。理想のおいしさを、製造に関わる誰が見ても判断できるように、数値化とルールの設定を行っていきました。

極端な話ですが、品質にこだわらなければ商品はつくった分だけ大量に出荷できる。でもそれは、私たちがお客様に届けたい見た目でも味でもないものかもしれません。そんなものは出荷するわけにはいかない。「このお菓子を届けることで、お客様は本当に喜んでくれるだろうか?」という基準を決め、ダメなものは明確にダメと定めることが品質保証部の責任だと考えています。そしてその「ダメ」とされるものを少しでも減らせるように、製造工程を改善していく方法は、生産技術の担当者との連携作業。非常に外の環境に左右されやすい工場でしたから、毎日の天候や工場内の温度・湿度などを毎日記録。その結果がお菓子にどう表れたか、歩留まりや検食結果などとともに、全てをデータ化して改善策に活かすことは、今でも続けていることです。どれだけ努力しても、「完璧」という状態にならないのが品質。だからこそ、私たちが基準を考えたりルールの徹底を図ることで、まだまだ品質は向上させていくことができる。そのためにこれからも気を緩めることなく、頑張っていかなければならないのだと考えています。

品質保証品質保証
close
Project Member#04

営業

営業

営業本部 第二営業グループ
 シニアマネージャー H.O

マーケットを読む力で
これからのお菓子づくりも変えていける
かもしれない。

read more

銀座のいちごケーキは発売されるやいなや、商品は私たちの考えていた以上に、爆発的に大ヒット。リニューアル前の旧商品と比べると、売上が3倍にまで伸びていました。そんな嬉しい状況とは裏腹に、大きな不安を抱いていたのが、営業担当者である私です。販売予測よりも大幅に売れているということは、現状の生産体制では供給が追い付かないということであり、欠品を生むということです。どんなヒット商品でも、欠品が続きお客様の心が離れていってしまえば、すぐに人気商品ではなくなってしまう。欠品して置く商品がなければ、今回のために用意した売場を縮小することにもつながってしまう。予想を超えたヒットは嬉しさと感謝がある反面、大変な事態でもあったのです。

各部署の責任者を急遽招集し、販売状況や今後可能な生産数などを確認。生産効率を上げていくとともに生産ラインの増設を行い、それをどれくらいの期間で行うべきかについて話し合っていきました。包装個数のバリエーション展開を減らしたり、在庫の足りない売り場は同じいちご味の商品をディスプレイして穴をあけないようにしたり。全部署が一丸となって、増産体制が整うまでの間、お客様や販売店に迷惑がかからないように努めていきました。現在では、工場での製造ラインも増え、安定した供給が可能となっています。このプロジェクトから学んだのは、私たちにはお菓子をつくる力だけではなく、どのように売れていくかを考える「マーケットを読む力」がとても必要だということ。グレープストーンのお菓子だけでなく、世の中のお菓子全体の動きを捉えることも求められるのだと思います。今後は、マーケットの状況から考えて商品提案をしたり、社内体制を整備した上で主体となってプロジェクトを担ったりしていくのも、私たち営業部の役割となってくると感じています。

営業営業
close
Page TopPage Top