プロジェクトストーリー

オリエンタルランド

新商品開発プロジェクト

プロジェクトストーリー004 オリエンタルランド 新商品開発プロジェクト

Story #004

テーマパークの定番も、
ギフト菓子の常識も覆す。
グレープストーンならではの
新たな美味しさをつくれ。

オリエンタルランド 
新商品開発プロジェクト

2015年、グレープストーンはこれまでとは違う新しい市場の開拓に積極的に乗り出しました。その取り組みのうちのひとつが、オリエンタルランドとのお土産品の共同開発。グレープストーンの人気商品である『シュガーバターサンドの木』をオリエンタルランドの環境に合わせて、その場所ならではの新たな美味しさを考えたお菓子づくりです。これまでの私たちのお菓子とはちょっと異なる味や見た目。それでもシュガーバターサンドの木の魅力はそのままに。誰もが知っている大型テーマパークでの販売は、私たちのお菓子が日本中で、そして世界中で知られていくための大きな一歩となりました。

Project Member#01

企画開発

企画開発

企画開発本部 企画開発
 チーフディレクター N.W

過酷な環境から生まれた
シュガーバターサンドの木の新しい「チョコレート」。

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今回私たちのシュガーバターサンドの木をオリエンタルランドとの共同開発で新たなお菓子へアレンジすることにおいて、ふたつの大きな課題がありました。ひとつは、テーマパークのお土産ですからただ美味しいお菓子であるだけではなく、キャラクターを意識させる楽しさの要素を考慮しなければならないということ。そこで先方からオーダーがあったのは、シュガーバターの生地にキャラクターの柄をプリントすることでした。言ってしまうと簡単なことなのですが、当時の私たちには、生地に何かをプリントするなんてやったこともありません。ノウハウが皆無な中、静電印刷という新しい設備の導入にチャレンジしたのです。

さらにもうひとつの難関だったのが、お菓子を販売する環境の違いです。通常私たちがお菓子を販売しているのは、駅や空港の中や百貨店。空調のきいた、ある程度気温の安定した環境です。一方でテーマパークのお土産物となれば、炎天下の中を長時間持ち歩かれる可能性も十分にありうる。シュガーバターサンドの木の大きな特徴といえば、サクサクの生地と濃厚なチョコレートの組み合わせ。チョコレートが使用できない状況であることは、致命的な事態でした。様々な素材を試して行ったのは、これまでは使っていなかった高融点の食用油脂を使って中に挟むクリームをつくるということです。ただしそれだけではこれまでのようなチョコレート感が感じられず、私たちが自信を持ってお客様に届けられるものとは言えなかったため、チョコレートパウダーを練りこむというアイデアを試してみました。こうすることで、チョコレートをつかわずともチョコレートの美味しさを味わえる、環境にも適したお菓子の構想が出来上がっていったのです。

企画開発企画開発
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Project Member#02

製造

製造

桶川工場 製造グループ 第二製造ライン
 リーダー K.Y

次の失敗を止めるのは、
これまで蓄積してきた失敗のデータ。

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企画開発担当者から相談されたふたつの難題を解決するには、担当者と何度も打合せと施策を重ねながらともにプロジェクトを進めていくことが必須だったように思います。まず生地へのキャラクタープリントを実現したのは、静電印刷というこれまでのグレープストーンでは使用したことのなかった印刷技術でした。使用したのは静電気の力を使って粉を物体の表面に付着させることで、表面がデコボコのものでも印刷できる技術です。シュガーバターの生地には適していると考えられたのですが、なにしろそういった機械を導入することも、何か生地に印刷しようということも、私たちは全く初めての経験。ラインを流れる生地がほんの少しずれていただけで上手く印刷できないことも多々起こり、安定して印刷された生地を生産するのは困難を極めました。サンドされるものがチョコレートではなく、クリームになったことも同じく、シュガーバターサンドの木の中では前例がほとんどないことです。クリームの厚みはどれくらいにするのか。クリームの温度は何度に保つのが製造に適しているのか。それによって味は全く変わるため何万個とテスト製造を重ねることが必要でした。印刷もクリーム加工過程も、それぞれの製造条件と出来栄えをデータとして蓄積しながらベストなお菓子を模索しました。

オリエンタルランドでのお菓子が発売となり、中身の味のバリエーションなども増えるとともに、季節が変わり工場の製造条件も変わってきている。配合の違い、温度や湿度の変化によって、今までのデータだけでは通用しない部分も出てきます。その度に挑戦と失敗を繰り返しながら、より美味しいお菓子に仕上げるための財産として、データを大事に重ねていきたいですね。

製造製造
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Project Member#03

品質管理

品質管理

桶川工場 品質管理グループ
 リーダー G.O

何万個つくっても
お客様にとっての「大切なたった1個」を大切に。

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オリエンタルランドも、グレープストーンも、お客様を思うがゆえに厳しい品質基準を守ろうとする姿勢では非常に一致していました。ただし双方の立場ゆえに、何を優先順位において「お客様のため」を想うかは微妙に異なってくるため、それをすり合わせていくことが今回品質管理としての難しさだったように感じています。

たとえばテーマパークのお土産物であるがゆえ、キャラクターのプリントがズレなく印刷されて、お客様への見た目の楽しさを提供することがとても大事なのが今回のお菓子です。しかし製造をする際にズレのない印刷をマストとした場合、上手く印刷できなかった分のロスは圧倒的に増え、コストが膨らんでしまう。そういった、テーマパークのお菓子としての理想と、現実的な私たちの製造手段。さらには、オリエンタルランドの考えるお菓子と私たちの考えるお菓子。これらのバランスをとりながら、でも絶対に妥協をせずに、新たなお菓子の品質についてお互いに検討していきました。その中で私が意識しようと決めていたことがひとつだけあります。それは、私たち製造する側にとっては、大型テーマパークで売られている何万個というお菓子も、お客様にとっては自分の買った、たった1個がすべてだということです。その1個が確実にいいものであるよう、すべてのお菓子に対して厳しい品質を追求すると決めて臨んだプロジェクトでした。

品質管理品質管理
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Project Member#04

営業

営業本部 第二営業部 シニアマネージャー

営業本部 第二営業グループ
 シニアマネージャー H.O

誰もが知る場所での販売は、
きっとお菓子の世界進出へのきっかけとなる。

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オリエンタルランドでグレープストーンのお菓子を販売したい。この構想は、実は10年以上も前からお互いの企業間で相談されてきたものでした。上手くいかなかった長年のお互いの想いが、ようやく実ったプロジェクトなのです。10年もの間、企画されては立ち消えてしまっていた理由は、やはりテーマパーク内での販売という環境の厳しさでした。自社の販売員が常駐できないために在庫管理が難しく、日保ちの規制をクリアできるお菓子も少ない。お互いがお客様に提供したい最高のお菓子を求めるがゆえに、何度もプロジェクトは行き詰まりを見せていました。

その中で今回、オリエンタルランドの望むものへ本気で取り組もうと仕切り直して始まったのが今回のプロジェクトです。社内の精鋭メンバーを集め、販売環境やオリエンタルランドならではの規制の厳しさをクリアする、新たなアイデアや設備を生み出すために、全くの新商品をつくるくらいの姿勢で臨みました。これまでは自社内で決定していたようなこともオリエンタルランドの判断となったり、スケジュール管理がこれまで以上に厳格になったり。進行やあらたなノウハウを学んでいく大変さはありましたが、初めての他社との共同開発を実現することができ、これからにつながる大きな経験になったと感じています。現在オリエンタルランド内での売れ行きも非常に好調で、製造ラインも増設予定。世界で誰もが知っているテーマパークでの販売ですから、今後私たちのお菓子がより広く世界で知られていくことへの足掛かりになっていくことが期待されています。ここで掴んだ知見をいかして、さらに世界の新たなマーケットへ進出していきたいと考えています。

営業本部 第二営業部 シニアマネージャー営業本部 第二営業部 シニアマネージャー
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