お菓子という幸せが形を成す、スタート地点。

PROFILE

T.S

桶川事業所
工務グループ
セクションリーダー
[2016年 新卒入社]

※掲載内容は、インタビュー当時のものです。

WORK

工務の仕事内容

目の前で起きている機械トラブルに対する対応から、未来への投資としての設備見直しまで、短・長期的問わず製造機械の保全・見直し業務全てを行う。一度に多くの業務を受け持つため、効率よく正確な仕事が求められる。また、製造現場とも密接に関係しているため、常にコミュニケーションを取りながら仕事をしていく。

素材をお菓子に変える、スタート地点を任されている。

現在は桶川工場で、『シュガーバターの木』の生地製造工程に携わっています。生地はすべて機械での製造ですが、ただスイッチを押せば勝手に出来上がるというものでは到底ありません。その日の気温や水温次第で生地の厚さや気泡のでき方は全く変わる。何台もある機械ごとの微妙な“クセ”を理解し、ちょっとした動かし方、ネジの締め方にも調整が必要。私達から見るとほんの少しの環境の違いでも、お菓子になると全く別物になってしまうこともあるため、常に温度や湿度、機械の状態に注意を払うことが、私にとってのお菓子づくりなのです。担当している生地製造は、工場内の工程の中で最初の部分。生地が上手くいかなければそのあとのチョコ加工の工程やパッケージ工程のすべてを滞らせてしまい、商品が上手くお客様に届かなくなってしまう。お菓子を届けていくスタート地点は、非常に責任のある仕事だと感じています。しかし一方で、幸せなお菓子が世に出ていくまでの本当に最初。原型をつくっているのが、私自身なのだと感じられる嬉しさも日々感じることができています。ただの粉や水などの原料だったものが、自分の担当工程を出ていくときには、“お菓子”と呼べる形に変わっている。その工程を見ているのは、幸せが形を成す瞬間を見ているようで、自分も幸せな気持ちです。それらがまた別の工程を経て、誰かの手に渡って幸せを生み出していく。そんな仕事に携われていることが、私にとっての幸せなのだと感じています。

新たに得た視点と、製造現場で得た経験を活かす。

水道や掃除機がどういった仕組みになっているか、考えたことありますか? こうした、当たり前に存在している物の仕組みを深く追求するようになったのは、工務としての仕事がスタートしてからでした。2年間、手順通りに操作して稼働させてきた機械も、どのように信号がいって、どのようにモーターが制御しているのかということは、一度も考えたことがなかったのです。製造職として多くのことを学んできたつもりでも、疑問符は今でも毎日のように出てきて尽きることはありません。初めて触れる加工設備や生産機械もたくさんあります。工務として必要な自由研削や溶接などのスキルも、異動後に身につけました。パッケージに使われる機械も、同じ工場内にあっても実はほとんど触れたことがなかったのです。こんな風に、新しい角度から物事を考えたり、新しい知識や技術を習得したりしていけるのは、成長している実感があってとても嬉しいですね。
工務には、毎日のように修繕・保全・見直しの依頼が入り、一度に多くの案件を受け持つことになります。そうすると、どうしてもすぐに対応できないことが出てきてしまう。でも、製造現場が困っているのは2年間製造を経験した私には痛いほどわかるのです。だからこそ、進捗をしっかりと伝えてあげるなど、密にコミュニケーションをとって、誠実に対応していくことを大切にしています。今は、工務で知識や経験を蓄えて、将来的には大規模な機械導入や生産ライン導入など、もっと大きな生産性向上に携わっていきたいですね。

CAREER STEP