お客様が食べる瞬間をちょうどお菓子の食べごろに。

PROFILE

H.Y

SCM部
生産管理グループ
セクションリーダー
[2009年 新卒入社]

(SCM:サプライチェーンマネジメント)

※掲載内容は、インタビュー当時のものです。

WORK

生産管理の仕事内容

様々な情報を基に、お菓子の製造・出荷予定個数を決定。各工場や物流担当への指示出しを行う。店舗からの発注状況だけでなく、天候や国内外のイベント、売場の新設、新商品など、様々な状況によってお菓子の売れ行きは左右されるため、多くの情報を処理し、的確な判断をしていく。

生産管理は日報も読むし、天気図も気にするし、
海外のお祭りだって調べる。

生産管理の仕事とは、文字どおり、工場でのお菓子の生産数を決める仕事。そして生産管理としての使命は、大きくふたつあります。ひとつは、店舗のお菓子を絶対に欠品させないことです。お客様が私たちのお菓子を楽しみに来店してくださったのに、売り切れていたら悲しいですよね。お客様の望む商品が、必ず手に入る状態にしておくことが、店舗にとっては必須のことなのです。しかし欠品のないようにと、いつも店舗が在庫を抱えすぎる状態にしてしまったら、どうなるでしょうか。グレープストーンの扱うお菓子は生菓子も多い。賞味期限はそれほど長くないため、生産しすぎてしまえば廃棄処分となるお菓子が発生してしまうことになります。廃棄は社会的にもよくないことですし、私たちも自慢の商品を廃棄にするなんて、絶対にしたくないこと。そういった廃棄処分品を生まないことが、私のふたつ目の使命です。少なすぎても、多すぎても、ダメ。各部署からの情報や世の中の動き、自分の経験など、多くの要素を加味して毎日の生産数を決定しなければなりません。昨年度の同時期の生産量や営業時間後に送られてくる店舗からの売上情報、新商品や新たに出店した店舗も影響しますし、天気や国内外のイベントごとも。多くの情報を読み解き、判断するのが、この仕事の醍醐味でもあります。

管理するのは在庫数ではなく、お菓子の食べごろ。

お菓子には、1番おいしい瞬間というものがあると思います。東京ばな奈のようにクリームを使用しているお菓子なら、なるべくつくりたてのフレッシュな状態で。ねんりん家のバームクーヘンのようなしっかりしたお菓子は、製造から数日熟成されてから。賞味期限内ならいつでもおいしいのはもちろんですが、できるだけそれぞれのお菓子が最もおいしいとき、お客様に食べてほしいというのが私の願いなのです。そのために、他部署と販売戦略の打ち合わせを行い、より美味しい状態でお客様に届けられるように生産数量と販売数量の調整を行っている商品もあります。お客様に届く瞬間まで、生産管理が計算するなんて、理想論かもしれません。でもそんな理想だって目指していかなければ、本当においしいと思ってもらえるお菓子にはなれないのだと思います。お客様が何気なく買ったときが、1番のお菓子の食べごろとなれるように。私も売上の変動を読む力を鍛えていかなければなりません。

CAREER STEP